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2017/05/07

fhána《青空のラプソディ》の分析

おはこんばんにちは。ぴよたくです。

世間はゴールデンウィークでしたね。僕は家に引きこもってコロコロばっかりかけています。テレビも撤去したから帰省ラッシュがどうなってるのかさえ分かりませんでした。

僕はですね、一人でロフトベッドを解体したり、一人で天ぷら祭をしたりしていて充実していましたよ。

もう一回言います。充実していましたよ。


はい、今日はこの曲。 

小林さんちのメイドラゴンのopね〜。先輩から曲面白いよって言われて曲だけ聴こうと思ってたのに気付いたら見終わってたっていうね。カンナちゃん可愛い。

もう一回言います。カンナちゃん可愛い。

そして最近このグループの曲を聴き漁っています。キーボードとパソコン乗せてmidi鍵盤でピコピコしてるの、最強にいいですよね。

ちょっと次回以降のライブで採用しようかしら。ちな現段階ではMacbook proとJUNO-Gで何とかやってるんですけど、パッドとか買っちゃおうかしら。DJ-808とか買ってフロアを俺色に染めちゃおうかしら。


本題に戻りましょう。今回から全体の曲構成を書いておきます。耳コピで面倒な構成の聞き取りをこれで省けますよ。コピーしてライブでやりましょうね(カッコ内は小節数です)。


0'00" イントロ(8+1)
0'20" 1番Aメロ(8+1)
0'36" 1番Bメロ(8+1+1)
0'54" 1番サビ(8+6+3)
1'24" 1番サビ②(5+1)
1'34" 2番Aメロ(8+1)
1'50" 2番Bメロ(8+1)
2'08" 2番サビ(8+6+3)
2'39" Cメロ(6+4)
2'56" 間奏(8+8+1)
3'27" キーボードソロ(8+2)
3'44" 大サビ(8+6+3)
4'15" アウトロ(8~)

コード譜は今回は割愛です。

0'00" イントロ(8+1)

冒頭からC7ですね(ベートーベンの第一交響曲を彷彿とさせ…いや何でもないです…)。簡略譜を下に載せておきます。



コードの中にあるシ♭→ラ→ソのラインが綺麗ですよね。ベースがの音で固定されていますから、なお強調されて聴こえてきます(ちなみにこれはクリシェラインではありません)

フラットがあるからこの部分はKey=Fか、とお思いのアナタ。

ここはCミクソリディアと考えるのが妥当でしょう。新語ですね。


=======(以下、玄人向け)=======

 今となっては、この曲はハ長調だとか、Key=Emだとか言っておりますが、長短の音組織が確立されたのは17世紀のお話です。とはいえ音組織の歴史は古く、古代ギリシア時代まで遡ることができるため、今となっては淘汰された音列が存在する、という訳です。

その淘汰された音列というのが次のようなものになります。



調号とか臨時記号がない、白鍵だけの並びで作られる音列ですね。これらを総称して「教会旋法」と呼びます(ちなみにシの音から始まる旋法は時代が下ってから使われるようになります)。

 話を戻して、今回の曲の冒頭部分の音列がどうなっているか、ということですがドの音から始まるミクソリディア旋法になっています。



これですね。シの音がフラットになっています。並び替えたらKey=Fの音と一致しますね。ただ、この部分ではドの音に強く落ち着いていますので、Key=Fではありません。

=============================


そういうことで冒頭部分はCミクソリディア、と呼ぶことができる訳です。ヘイジュードの最後の部分も同じミクソリディアになってますよ。


 さて、その後デデーデデーデデーデデーデッデッの部分でG7 - B♭となってAメロに向かう訳ですが、この部分が「あ〜なんてことだ〜」って感じです。予想外。

だってこんな頑張ってCミクソリディアの話をしたのに4秒で転調するんですよ。


G7はKey=Cの場合のドミナント(つまりこのコードが出た段階でCミクソリディアは終了しています)。B♭はKey=E♭のドミナント。

ドミナント同士はすんなり連結させることができて、任意の調に転調することができます。ですから連結させまくって転調祭にすることも可能です。

普段聴かない転調をデデーデデーデデーデデーデッデッという特徴的なリズムで出してくるところもニクいですよね。だってデデーデデーデデーデデーデッデッですよ、デデーデデーデデーデデーデッデッ。そこまで比較的落ち着いたリズムだったのにデデーデデーデデーデデーデッデッになっ



0'20" 1番Aメロ(8+1)

 はい。ドミナントを使って転調してきました。Key=E♭かと思いきや、E♭ミクソリディアです。何やねん。


このレ♭です。こいつがあるのでE♭ミクソリディアということになります。それがメロディーの一番高い音に入ってるので、意外と目立って聴こえますよね(ブルーノート的でもあるかも)

 Aメロは裏拍に手拍子とピアノのバッキングが入っています。ウッチャー!ウッチャー!って感じで元気な感じに聴こえますよね。弦楽器の音も割と鋭めの音が続いています。

0'36" 1番Bメロ(8+1+1)

 対比がすごいですね。Aメロとは異なり流れるような曲調になって、弦楽器はピチカートの可愛い音になりました。そして転調祭スタートです。

二小節ごとに転調します。まーやさんのプラチナもそんな感じでしたね。

|B♭m - E♭7|A♭
|A♭m - D♭7|G♭
|F#m - B7|E - C#m|
|A|B|C#|G#/D# - D#|

1段目はKey=A♭、2段めはKey=G♭、3段目はKey=E(F♭)と全音ずつ下がってくる転調です(ツーファイブの連続で降りてくる転調は初めて聴いた気がします)

4段目のA - BまではKey=Eですが、その後全音ずつ上がっていってD#まで到達します。D#をE♭に読み替えて、サビはKey=A♭で落ち着く、という構図です。

(この全音上がったり下がったりっていうモチーフが、実は冒頭のchu chu yearの2度の部分から発展されている、と考えるのは少し深読みしすぎでしょうか…)

0'54" 1番サビ(8+6+3)

 音域は実は徐々に上がってきており、やはりサビで最高音が出てきます。「そのしゅんかんむばれる〜」の部分ですね。少しずつ上がっていきますから、ボーカルさんも歌いやすいでしょうね。僕はエグい跳躍を歌ってもらいたいですけど(笑)

最高音が出てくる他にも、ウワモノもかなり色々出てきていますね。鐘、ストリングス、ブラスセクション、コーラス、グロッケン… 電子音がないとさっぱりしてていいですよね〜

 ここまで特に触れてきませんでしたが、実は小節数がセクションの終わりに追加されているんですよね。全部転調の準備のための小節だと思いますが、一見して(一聴して)それが分からないようにまとめられているのはすごいですよね。

サビも例に漏れず変わった形です。最後に付け足されている3小節はコードこそ変わりませんが、歌詞は全然違いますし、メロディーと楽器陣の動きも微妙に変わっています。

時間経過によってどの部分を魅せるかが変わっていますから、飽きずに何回も聴けるんでしょうね。参考になります。

1'24" 1番サビ②(5+1)

 サビの終わりの部分に付け足された部分ですね。アニメサイズではここがアウトロになって終わっています。

強拍に音が並んでいます。よく考えてみたら、この曲ってメロディーにシンコペーションがありませんでしたね。

あと、コード進行がイントロの終わりの部分とか、Aメロの最後の方に似ていますから唐突な感じはありませんね。サビの後奏としてピッタリはまっています。

その他

・CメロはG♭ - A♭の往復。ここも2度で動いています。E♭ - G - Cと進む部分は、再びドミナントを連結させて転調させていますね。

・間奏でイントロと同じ形に戻りますが、歌パートが追加されています。ただ、最高音がE♭になっているので、テンションに直せばC7 - F/C - C7(#9)ということになります。不協和音。緊急地震速報のあれ、最近ホットですね。

・つーかキーボードは腕何本あったらライブでコピーできるんだろう…

・大サビ前にもエグい転調があります。

・セッティングに目がいってしまう。

まとめ

・最近の転調は結構エグいが、ドミナントを連結させれば大体オッケー

・統一感を出すためにはモチーフを使いまわそう



以上!!